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相続危険度チェック⑫


CHECK１２　　財産が不動産や自社株など分割や評価のしにくいものの比率が高い


不動産は分割がしにくい財産です。また同じ不動産は２つとないため、平等に分けるということ
が非常に困難です。特に自宅のように誰かが住んでいる不動産は分割を考える上で大きな問題に
ぶつかります。売却もできず・・・分割もできず・・・⑬の例のように、話合いがまとまらず共
有のままにすることは、時限爆弾をセットしたも同然です。
　 また被相続人が同族会社を経営していた場合などには、自社株が相続財産となります。同族
会社の自社株のように取引相場のない株式の評価額は、会社の資産状況や業績によっては、非常
に高額になる場合があります。しかし他人に売却することもできない為、高額な相続税の納税資
金対策を考える必要があります。また相続により株式が分散することは、今後の会社経営にも影
響が出てきます。 不動産など分割しにくい財産が多い場合は、売却を含めたより分割しやすい財
産への組換えや、生命保険金を活用した代償分割対策を考えておく必要があります。 　
　また自社株については、会社を承継する相続人に対しての生前贈与や、評価額対策等を行うと
ともに、自社株以外の財産で承継者以外の相続人への遺産分割を考えておくことが必要です。




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行政書士　村上佳雅
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